[2018-19シーズン戦力分析]シカゴ・ブルズ
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[2018-19シーズン戦力分析]シカゴ・ブルズ

今後数年の行方にかかわるシーズンオフ

NBA.comのショーン・パウエル記者が2018-19シーズンを迎える全30チームの戦力を分析するシリーズコラム。第7回目は、シカゴ・ブルズ編をお届けする。 

2017-18シーズン成績:27勝55敗 

新加入:ジャバリ・パーカー(FA)、ウェンデル・カーターJr.(ドラフト)、チャンドラー・ハッチソン(ドラフト)、アントニオ・ブレイクニー(FA)

退団:ジェリアン・グラント、ノア・ボンレイ、ポール・ジプサー

ジミー・バトラー時代は終わりを告げ、今後が楽しみな選手を獲得しつつ、まだ結果が伴っていない再建が続いている。2017年のドラフト1巡目で指名したラウリ・マルッカネンは、広いシュートレンジ、ポストアップの能力に優れ、チームのリードオプションに成長した。ジャスティン・ホリデーも昨季3ポイントショット成功率35.9%を記録し、クリス・ダンも評価を落としたミネソタ・ティンバーウルブズでの1年目からの挽回に成功した。

シーズン開幕前にはボビー・ポーティスとニコラ・ミロティッチの喧嘩騒動に振り回され、ザック・ラビーンはひざの負傷から復帰後パフォーマンスが安定せず、ブルズは結果的に再びドラフトロッタリーに回ってしまった。

ファンからあまり信頼されていないフロントではあるものの、ガー・フォーマンGMとジョン・パクソン球団社長は、このオフに若干ではあるが考えを改めた。ドラフト1巡目指名権2枠を活用し、サラリーキャップの空きを用いてラビーンをチームに呼び戻したのだ。彼らは、近い将来ローテーションに加わる、もしくはチームに貢献してくれると思われる選手を獲得したのだ。

ラビーンと新契約を結び、ウェンデル・カーターJr.とチャンドラー・ハッチソンを指名し、けがからの完全復活を目指すパーカーを獲得した2018年の夏は、今後数年のブルズの行方にかかわる。

ブルズから制限付きFAになったラビーンには、サクラメント・キングスからオファーが届いた。ブルズはマッチしてラビーンの移籍を防いだのだが、そのために4年7800万ドル(約86億6100万円)の契約が必要だった。制限付きFAになる前のシーズン中にけがから復帰し、わずか24試合にしか出場しなかった選手へのオファーとしては疑問が残る。

だが、23歳のラビーンはこれから全盛期を迎える。チームに必要だった得点面で貢献してくれるだろう。彼のジャンパーは不安定だが、成長はしている。それに、ブルズには使えるキャップスペースがあったのだ。もし2018-19シーズンに平均18得点前後の成績を残せれば、現代のNBAでは妥当な金額と言える。

サマーリーグで活躍したカーターJr.への期待は大きい。マルッカネンのパートナーには最適で、基礎がしっかりしている上に、汚れ仕事をこなせるスマートな選手だ。彼なら、きっとどのチームでも結果を残せるに違いない。身長は208cmながら、よりサイズがある選手のようなプレイが可能で、もしかするとセンターとして起用されるかもしれない。おそらく、近い将来ロビン・ロペスに代わってプレイするようになるだろう。特に、僅差のゲームの最後の2分間では出場機会が与えられるはずだ。


Lauri Markkanen

ハッチソンは知的なスウィングマンで、ボールを保持しているかどうかに関係なく、優れた動きで貢献できるだろう。相手に囲まれた状態でもボールを扱え、自ら進んで3Pも打てる。ボイシ州立大学時代には1試合44得点を記録したほか、得点、リバウンド、アシスト、スティールでチームトップの成績を残したオールラウンダータイプでもある。指名権と交換でミロティッチをニューオーリンズ・ペリカンズにトレードしたからこそ、ハッチソンを指名できた。ただし、そのためにはオメール・アーシックの高額な契約を請け負う必要もあった。

そして、元ドラフト全体2位指名選手のジャバリ・パーカーを獲得した。ミルウォーキー・バックスから制限付きFAになったパーカーだが、バックスがラグジュアリータックスの支払いを拒否したため、ブルズに獲得のチャンスが巡ってきた。年俸は2000万ドル(約22億2100万円)と高額だが、2年契約の2年目はチームオプションになっているため、実質1年の賭けと思えばいい。2回目の前十字靭帯の故障を負うまではスコアラーとして活躍していたパーカーにとっての今季は、地元で長くプレイするために結果を残さなければいけないシーズンになる。

若い選手の多いブルズは、今季のロスターを26歳未満の選手で構成できる予定で、トレードやFA選手の獲得に備え、キャップスペースも調整可能な状態を維持できるようになった。

ブルズの移り変わりを追ってきたファンには、こう考えてもらいたい。このチームのアイデンティティは変わった。バトラー、ドウェイン・ウェイド、ラジョン・ロンドが在籍した時代は最近の話だが、当時のチームは思いがけない期待を受けたものの戦力は乏しく、崩壊した。今のチームには、これから時代を背負う者、補強要員に使える者を含め、優秀な選手が集まっている。

ようやくチームは機能しかけている。2018年の夏は、ブルズにとって、記憶に残るシーズンオフになるかもしれない。

原文:30 Teams in 30 Days: Savvy summer moves renew optimism around Chicago Bulls by Shaun Powell/NBA.com(抄訳)

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